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ドライスーツの選び方

これはあくまでも参考程度ですので最終的には自分自身で判断して下さい。


■ドライスーツの種類
ドライスーツには、大きく分けて、「ネオプレーンタイプ」「シェルタイプ」があります。

日本では「ネオプレーンタイプ」は多くを占めているようですが、海外では事情が一変。
むしろ、「シェルタイプ」が主流をしめているようです。


■ネオプレーンタイプ
ネオプレーンタイプの定義は、「素材がネオプレーン(ネオプレーンは実はデュポン社の商品名で、
純粋な素材としての名前は発泡クロロプレン)で出来ていて、素材自体に防寒性能があるドライスーツ。」とでも
言えるかと思います。

【ネオプレーンタイプの長所】
 1)素材自体に防寒性能がある。
   ・素材のネオプレーンの中に小さな気泡がたくさん封じ込められていて、その空気が断熱の役を果たします。

 2)そのため、スーツの中に着る断熱着にシビアにならなくていい。
   つまり、比較的薄いものを着ても大丈夫。
    ・実際、綿でできたスェットパンツとトレーナー。というのが、ネオプレーンの中に着る
     服の定番といってもいいでしょう。

 3)そのため、比較的、体にぴったりしたフィットが可能。
   ・インナーをあまり着なくていいということ、また、生地自体が伸縮することから、
    比較的体にぴったりフィットしたスーツを作ることが可能です。
    採寸して作る「フルオーダー」もポピュラーですよね。

【ネオプレーンタイプの短所】
 1)長く使うと、生地にへたりがでる
   ・頻繁に潜る方で大体3年、普通の方で5年程度たつとネオプレーンタイプのスーツは
    生地がへたってしまうケースが多いようです。
    これは、素材の中の気泡同士がくっついてしまうためにおきるもので、ネオプレーンの宿命とも言えます。
    最近はいくらか改良され生地のへたり具合が遅くなり使用できる寿命が伸びているようです。

 2)水深深く潜ると、防寒性能を失う
   ・ネオプレーンタイプのスーツの防寒性能(=断熱性能)は、主に素材中の気泡から発生していますので、
    水圧で気泡がつぶれてしまう水深のところでは、ネオプレーンタイプは防寒性能を失います。
    インナーにスェットしか着ていない場合、浅いところでは暖かかったけど、深いところでは寒かった。
    という体験をしたダイバーもいるはず。

 3)余分なウエイトが必要
    ・生地に気泡が含まれるということは、生地に浮力があるということ。
     その浮力を打ち消すために余分なウエイトが必要になります。


■シェルタイプ
シェルタイプの定義は、「スーツの生地自体に防寒性能(=断熱性能)がほぼなく、スーツでは防水だけを行なう
ドライスーツ」と言えると思います。シェルの意味自体「殻(から)」ですから。
スーツに防寒性能がないということで、断熱は中に着るインナーで行ないます。

素材はファブリック(防水性能を持たせた布)が一般的ですので、
シェルタイプは別名「ファブリックタイプ」とも呼ばれますが、上記の定義に合えば、加硫ゴム製でも、
特種なネオプレーン製でもシェルタイプに分類されます。

【ネオプレーンの長所】
 1)軽く、水切れが良い。
    ・ファブリックの代表的な素材、TLS(Tri Laminate Suit. ブチルゴムの表面を
     ナイロンやポリエステルで皮膜した素材)でできている、
     一般的なネオプレーンタイプより軽量です。また、
     素材に吸水性がなく、水切れが良いのも特徴です。

 2)生地自体は耐久性が高い。
    ・生地に気泡がないため、繰り返しダイビングに使用しても生地がへたるということがありません。
     ですので、長く使えるのもメリットです。
     ただし、ラテックスのシールは傷に非常に弱いため慎重な取り扱いが必要です。

 3)いろいろな水温に対応できる。
    ・スーツとインナーで機能の分業(スーツは防水。インナーは断熱)ができていますので、
     インナーを代えることで、いろいろな水温に対応できます。
     水深の深いところでも断熱性能が変化しない(もともとないから。)のもメリットといえます。
     と言うかもともとスーツ自体に防寒性が無いので、インナーで防寒対策します。


【ネオプレーンの短所】

 1)フィットがややルーズである。
    ・好みの問題ということもありますが、中にインナーを着ることを前提としていますので、
     スーツがぴったりフィットということはなく、ややルーズフィットになります。

 2)生地が伸縮しない。
    ・ファブリックの代表的な生地TLSはブチルゴムにナイロンをコーティングしたものであり、
     生地自体が伸縮しません。
     そのため、やや動きづらい場合があります。

 3)インナーが必要。
    ・いろいろな水温に対応できる。という長所の裏返しですが、インナーが必要です。
     「シェルタイプを着たが寒かった」とおっしゃる方は、まず間違いなく、
     適切なインナーを着ていないことが原因です。


■防水シール
シールとはネック(首)、及び、リスト(手首)の部分でスーツの防水を担う大事なパーツです。
このシールの素材もスーツ本体と同様、ネオプレーンとラテックスの場合があります。

ネオプレーンの場合、ネックシールは外側に密着性の高いスキン面がでており、
3〜5cm程内側に折り返して使うタイプが多いようです。
リストシールは折り返さず、そのままストレートに手を通します。

このタイプは緩い場合には水が浸入するので論外としても、首、手首の比較的幅広い範囲に密着して
防水しますし、素材の伸縮性がそれほどないので、逆にきつい場合には装着時に結構苦しいことになります。
ですので、シールは、各ダイバーの首、手首のサイズに合わせて採寸の上作られるのがほとんどでしょう。

ネオプレーンのスキン面は爪など、とがったものでの引っ掛け傷がつきやすいので、慎重な取扱いが必要です。
爪が長い人、アクセサリーをしている人は特に注意が必要ですね。
ただし、少々の傷であれば自分で修理可能です。

一方、ラテックスはゴムそのものですので、非常に伸びがよく、また、
薄いことから肌への追従性もよく、さらにネオプレーンのようにシールを肌に幅広く密着させないことから、
装着感、圧迫感がネオプレーンに比べ非常に少なくなっています。
しかし、一度傷が付いてしまうと自分での修復はほぼ不可能に近く、メーカー修理となってしまいます。

ドライスーツが嫌いという人は、首へのシールの圧迫感が嫌いな人が多いようですが、
人によってはラテックスシールの場合、首への圧迫感を全く感じない。という人もいるほどです。

また、ラテックスシールのスーツ購入時には、先細りの(=円錐形の)筒のような形をしており、
サイズ調整は各ダイバーが自分でシールをハサミなどで切ることで行ないます。円錐形なので、山のふもとに向かって
切れば切るほど、シールの直径が広がってゆくことになります。
切り過ぎないようにしなくてはいけませんね。

ネオプレーン、ラテックスに限らず人によっては首周りや手首周りがゴム負けしてしまい、赤くただれて
痒くなってしまう事があるようです。

皮膚が弱い人はドライスーツを着る前に首周りや手首周りに保護クリームやベビーパウダーなどを
塗って置くことをお勧め致します。


■防水ジッパー
シールと並んで、ドライスーツの重要なパーツのひとつが、防水ジッパーです。
このジッパーは折り曲げに弱いので、スーツを保管するときにはジッパー部分が折れ曲がらないように
する必要があります。

どこのスーツメーカーも、防水ジッパーに曲がる力がかからないように気を使って装着位置を決めている
と思いますので、普通の使い方をしていれば痛むことはないです。
ただ、スーツを保管する時や、移動の時は、念のため、ジッパーに力がかからないように畳み、
バッグの中での位置も上にする(=ジッパーの上にレギュレーターが乗っかったりしないように)
気遣いは必要です。

このジッパーは、肩の後ろにあるのが一般的で、それには、
1)比較的長い開口部を取ることができる。
2)ダイバーの動きの邪魔になりにくい。
3)ダイバーの動きでジッパーが負担を受けない。
という合理的な理由があります。

一方、ダイビングは基本的には機材のセッティングから、その日の体調管理までオウンリスク
(=自分のことは自分が責任を持つ)であるはずのものなのに、人の手を借りて「ごめん、閉めて」「空けて」
ということになってしまうのが宿命です。

この、誰かに手伝ってもらわないと着ることができない。というジッパー位置の問題は、各スーツメーカーでも
解消を試みており、特にシェルタイプを中心に、いろいろなフロントエントリー(お腹に水平にジッパーを配したり、
上半身を横切るように配したり)のデザインがあります。

自分でドライスーツを着脱できるというのは、実現してみるとかなり快適です。
(トイレに急いでいるときとか、特にね。)


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