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ドライスーツでの緊急テクニック

これはあくまでも参考程度ですので最終的には自分自身で判断して下さい。


■ドライスーツダイビングでの緊急時テクニック
最近のドライスーツは信頼性がとても高くなっています。
しかし、水中での予期せぬ事態に対応出来るように準備が出来ていなくてはいけません。
Cカードを取得する時、又はドライスーツを購入する際にインストラクターは、
水中で起きるかもしれない事態にどう対処すべきか教えてくれるはずです。


■開きっぱなしになってしまった吸気バルブ
この事自体はまれですが、自分自身が対処法を知っておくことで自信を持って
ダイビングをすることができるようになります。
緊急時のスキルについて頻繁に練習することをお勧めいたします。

ドライスーツをキチンとメンテナンスしていない場合に起こりうることの一つとして、
吸気バルブが開きっぱなしになってしまう。という事態があります。もしこれがおきると、
ドライスーツ内部に継続してエアが送りこまれる事になります。


■最初に行なう対処法
もし吸気バルブが開きっぱなしになってしまった場合、最初にすべき事はすぐに、
ドライスーツにつながれている中圧ホースをスーツから外す事です。

そして、それと同時にスーツ内の余分な空気を排気バルブから排出します。
ドライスーツについている排気バルブがオートマチックタイプであれば、おそらく
上記の二つの動作を同時に行なう事ができると思います。

もし、手動排気バルブが装着されている場合は、どちらの動作を先に行なうか選択しなければ
いけませんが、まずは中圧ホースを外す事を行なってください。
それから、スーツ内の余分な空気の排気です。

もし何らかの事情で中圧ホースを取り外せない、そして浮力を排気バルブから余分な空気を
抜くことでコントロールできない場合には、泳ぐのを辞め、浮上が始まる前に状況を把握し、
上述のアクションを取れるように落ち着いて行動をして下さい。

ドライスーツに装着されている排気バルブのうちのいくつかは、吸気が行なわれるよりも
早いスピードで排気することが可能な仕様となっている場合もありますが、スーツや
アンダーウェア、ハーネスなどの組み合わせによって、仕様どおりの排気ができない場合もあります。


■それでも急浮上してしまったら
もし、上述の方法によって、開きっぱなしになってしまった吸気バルブに対して対処が正しく
出来た場合でも、(スーツ内に入ってしまった余分な空気の量によっては)、適性な
スピード以上での浮上が始まってしまう場合もあります。

そのような場合、もしくは、浮上をコントロールできた場合でも、ネックシール、もしくは、
リストシールを開けて排気する準備をしておく必要があります。

勿論、浮上スピードをコントロールするために、この対処法を行なえばスーツには水が入ってきます。
なお、スピードをコントロールするテクニックの一つとして両手足を大きく左右又は前後に広げ、
水の抵抗を大きくし、浮上スピードを和らげる事もできます。これを「フレアリング」と言います。


■排気バルブの目詰まり
古いインナーウェアの中には、スーツの内側の排気バルブに擦られることによって毛玉が出来て
しまうものがあります。
もし、この毛玉が排気バルブに詰まってしまうと、排気バルブから適切に排気が行なわれなくなる
場合があります。

毛玉だけではなく、インナーに付いている装飾がとれて排気バルブに詰まる事があるかも知れません。

もし、排気バルブが開いたまま詰まってしまったら、スーツは適切に空気を保持できず、水も入ってくるでしょう。

その場合でも、首や、右腕を高く上げれば右腕部分に多少の空気をキープできます。
しかし、この場合、すぐにダイビングを中止方が良いでしょう。


■排気バルブが閉じたまま目詰まりしたら
排気バルブが毛玉や何らかの異物で目詰まりしてしまっても、浮上を行なう時まで気が付かないかもしれません。
もし排気バルブが正常に機能していない事に気が付いたら、すぐに浮上をやめてください。

スーツに装着されているのがオートマチックバルブであれば、バルブを回してみて変化がないかどうか、
手動排気ボタンを押してみて、排気ができないか、やってみて下さい。

排気バルブが手動タイプであれば、目詰まりしてしまっていたら余り出来る事は無いかもしれません。
これらも、ダイビング前のセルフチェックで確認できますのでチェックは忘れないようにしましょうね。


■排気バルブ目詰まりした場合の浮上方法
排気バルブが目詰まりするのは、毛玉だけが原因とは限りません。メンテナンス不良によってもおきます。
何らかの汚れがバルブの中で乾いてしまうと、バルブの弁を、比較的短時間でしっかりとバルブ本体と
くっつけてしまいます。こうなってしまうとバルブはエアを排出することが出来なくなります。

もし、そうなってしまった場合には、浮上はアンカーライン、ケルプ(大型の海草)の茎につかまって、
速度をコントロールしながら行なうか、それらが無い時には、海底に沿ってつかまりながら行なって下さい。

そして、必要であれば、制御不能な浮上が始まる前に、少しでも水深が変化したらリスト、もしくは
ネックシールを開けて空気を逃がすことを考えてください。

規定のスピード以上で浮上してしまい、減圧症にかかったり、空気塞栓症にかかったりするよりは、
少し濡れてしまう方がよほど良いでしょう。

もし、浮上スピードを緩めてくれるような、つかまるもののない中層で浮上しなければいけない時には、
いつでもシールを開ける準備をしながら浮上して下さい。

しかし、その場合でも、ドライスーツに大量の水が入ってしまうまでシールを開けていてはいけません。
今度は逆に浮上できなくなる危険が出てしまいます。

もし、浮上出来なくなってしまったほど大量の海水がドライスーツに入ってしまった場合にも、
慌ててはいけません。
まず、BCDに空気を少しづつ送りこんで浮力を調整してみましょう。

それでも浮上できないようであればウェイトを捨てる事を考えて下さい。

ウエイトを水中で無くしてしまったら
ドライスーツダイビング中に、なんらかの理由でウエイトを水中でなくしてしまうと、
強烈なプラス浮力となり、急浮上が始まる危険性があります。

この場合、排気バルブからの通常のエア排気では間に合わない可能性が高いので、躊躇なく
シールを開き空気の排気を行なって下さい。

この時、「フレアリング」と言うテクニックを使うこともできます。
「フレアリング」とは、手足を大の字に広げ、体を水面と平行にして体の抵抗で浮上速度を落とすことです。
この場合、ダイブテーブルやダイブコンピュータが指示する以上の速度で浮上してしまっていることは
ほぼ間違いないため、過剰な圧力による肺の障害を避けるため、絶対に呼吸を止めてはいけません。


吹き上げになってしまったら
吹き上げとは、頭を下にした状態で制御不能のまま浮上してしまう事のことです。
ドライスーツ内に余分な空気を入れすぎ、状態を下(頭を下にした状態)にした時に起こりやすくなります。

浮上速度がものすごく早い場合以外は足が上になってしまった姿勢を元に戻すことはそれほど難しくはありません。
体をボールのように丸め、少し水をキックし、回転して頭を上にします。ひとたび頭が上の姿勢を取り戻したら、
すぐにスーツの中の余分な空気を排気してください。

アンクルストラップの付いていないドライスーツでは、フィンがブーツから抜けてしまう事があります。
そうなると水をキックすることすらできなくなってしまいます。
フィンがきちんと装着されているか確認しておきましょう。

もし、水底付近にいるときに頭を下にした姿勢で浮上が始まってしまったら、まず水底に向かって力強くキックし、
どんな方向でも構わないので、水底を手で突いて姿勢を取り戻すきっかけにするか、もしくは
水底の岩にしがみ付き態勢を立て直して下さい。
この時、岩に生物がいないか確認する余裕があればして下さいね。


ダイビングを行う前の常日頃からの心がけ
ウエイトを無くさないようにするのはもちろん、ダイビング中はすべての器材について正常に機能
しているか気をつけておかなくてはなりません。

エントリー前のバディ同士でのセルフチェックは必ず行いましょう。

経験豊富なダイバーはダイビングを楽しみながらも、なにか器材に異常があればそれをすぐに
察知することができます。この種の意識を意図的に養うようにして下さい。

そうすれば、ウエイトであれば、緩んできた感じやセンターからずれてきた感じを察知し、
大事になる前に対処することができるでしょう。


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